大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
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被害【平成30年7月豪雨】日田市 三隈川

|災害番号:012090|固有コード:01209001

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市町村
日田市

概要(被害)

川が増水し35隻の屋形船のうち5隻のロープが切れて船が流され、橋の橋脚にぶつかって壊れたり、行方がわからくなった。

災害概要

【気象の状況】 台風第7号は、2日から3日にかけて東シナ海から対馬海峡を北上し、日本海に進んだ。この影響で、九州付近は4日から暖かく湿った空気 が流れ込んでいた。 その後、5日から6日にかけ九州北部地方に停滞していた梅雨前線は、7日夜には九州南部まで一旦南下したが、8日には再び対馬海峡ま で北上した。このため、西日本では広く大気の状態が非常に不安定となり長時間の大雨となった。

※豪雨の名称について 平成30年6月28日以降の台風第7号や梅雨前線の影響によって、西日本を中心に全国的に広い範囲で記録的な大雨となり、全国各地で 甚大な被害が発生したことを踏まえ、気象庁は、今般の豪雨について、その名称を「平成30年7月豪雨」と定めました。

【大雨の状況】 5日は、昼前から局地的に強い雨が降り、既に台風第7号の大雨で地盤が緩んでいた地域などに大雨警報を発表した。 6日は、明け方から局地的に激しい雨が降り、特に梅雨前線近傍となった昼頃から夜にかけて雨のエリアが広域に広がった。このため順次、 大雨、洪水警報及び土砂災害警戒情報を発表した。 7日は、朝まで局地的に激しい雨となったが、梅雨前線が九州付近をゆっくりと南下し、激しい雨の領域は九州南部に次第に移ったため、洪 水警報と土砂災害警戒情報は解除した。 8日は、明け方から九州南部で局地的に非常に激しい雨となったが、梅雨前線は活動を弱めながら九州を北上したため、大分県では断続 的な弱い雨となった。 大分県では、非常に激しい雨を観測することはなかったが、長時間にわたって降水が続いたため、県内各地で土砂災害の起こりやすい状況 となり、土砂災害警戒情報 を14回発表した。 5日~8日の積算降水量の県内で多い所は、日田市椿ヶ鼻で496.0mm、日田市日田で372.5mm、中津市耶馬渓で362.0mmとなり、日田や耶 馬渓等、県内7観測所で7月の月降水量の平年値を上回るなど記録的な大雨となった。 豊後高田・玖珠では、6日の日降水量が通年の極値を更新した。 耶馬渓・院内・杵築・武蔵では、6日の日降水量が7月の極値を更新した。

【出典:災害時気象資料 平成30年7月豪雨 ~平成30年7月5日から8日にかけての大分県の大雨について~(大分地方気象台)】

梅雨前線は、5日から6日にかけて九州北部地方に停滞し、7日夜には九州南部まで一旦南下したが、8日には再び対馬海峡まで北上した。このため、暖かく湿った空気の流れ込みが続き、大気の状態が非常に不安定となり長時間の大雨となった。


○人的被害:負傷者2名59歳男性(中等症)、54歳女性(軽傷)
○建物被害:27棟
○道路被害:96か所(最大時)
○河川被害:41か所
○土砂被害:11か所
○ライフライン被害:停電100戸未満(日田市、九重町、玖珠町)

【出典:大分地方気象台提供資料】

災害データ

最低気圧
1001.8hPa
最低気圧観測地
-
最低気圧観測日時
2018/7/5 4:16
最大風速の風向
最大風速
14.5メートル
最大風速の観測地
蒲江
最大風速の観測日時
2018/7/7 0:47
累積最大降水量
496ミリ
累積最大降水量観測地
椿ヶ鼻
日最大降水量
319ミリ
日最大降水量観測地
椿ヶ鼻
最大日降水量の観測年月日
2018/7/6
最大1時間降水量
-
最大1時間降水量の観測地
日田
最大1時間降水量の観測年月日時間
2018/7/6 23:09
死者・行方不明者数
-
負傷者数
2人
住家全壊/全焼数
1戸(棟)
住家半壊/半焼数
1戸(棟)
住家一部損壊数
1戸(棟)
床上浸水数
1戸(棟)
床下浸水数
17戸(棟)
道路被害 ※事前通行規制は除く
98か所
橋梁被害
-
山・崖崩れ
1か所
被害総額
4,944,264 千円

主な被害

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住宅1棟が全壊した。

市道が長さおよそ10メートルにわたり陥没し、車に乗っていた50代の男女2人が頭にけがをするなどして病院で手当された。

【出典:豪雨による大分県内の被害調査について(大分大学減災・復興デザイン教育研究センターHP)】

杵築市山香町倉成

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