大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
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被害【平成10年10月台風第10号】北海部郡佐賀関町関

|災害番号:010700|固有コード:01070005

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市町村
大分市

概要(被害)

大志生木水源地の送水管が破損したため、町中心部の関地区約3300戸で断水が続いた。町は給水車を手配して対応を行った。20日午前には一部を残し給水は再開された。

【出典:大分合同新聞 1998年10月20日朝刊19面、10月20日夕刊11面】

災害概要

フィリピンの東海上で11日に発生した台風第10号は、16日21時には石垣の北約200キロの海上に達した。その後進路を北北東から北東に変え、大型で並みの勢力を維持し35〜45キロ/時間の速度で東シナ海を進み、17日16時30分頃枕埼市付近に上陸した。上陸後、19時頃には日向市付近を通過し日向灘へ抜けた。その後、高知県宿毛市付近に再上陸し、加速しながら中国地方を通過し、日本海へ抜け18日9時には温帯低気圧に衰えた。県下は台風の接近に伴い、九州中部にあった秋雨前線の活動が活発化し県下全域大雨となり、17日には大分空港で85ミリ、佐賀関では84ミリ(地域気象観測所統計開始(1979年)以来累年第1位)の1時間降水量を記録した。総降水量は県下全域で100〜350ミリに達した。

佐賀関町で乗用車が、崩壊した道路から川に転落、乗っていた男性1名死亡した。(大分合同新聞社)負傷者1名、山・がけ崩れが安岐町、香々地町、竹田市、杵築巿などで46か所、道路損壊9か所、杵築市(117棟)、臼杵市、豊後高田巿などで床上浸水131棟、杵築市(256棟)、豊後高田市、臼杵市などで床下浸水315棟。(県警調べ)(交通規制)JRは日豊線、豊肥線、久大線とも運休し、海の便も欠航し、飛行機は17日昼過ぎから欠航が相次いだ。(農業被害)農業関係の被害額は、51,157万円となっている。(県農政部調べ10月19日現在)水稲の冠水、倒伏、野菜は白ネギ、にら、いちご、小ネギの茎折れや曲がり、花きはストック、トルコギキヨウ、きくなどの被害が多かった。

【出典:大分県災異誌 第6編(平成3年-平成12年)(2002.3)】

【平成10年10月台風第10号】

【出典:1998/10/17 21:00の天気図】

災害データ

最低気圧
986.1hPa
最低気圧観測地
-
最低気圧観測日時
1998/10/17 20:00
最大風速の風向
南南東
最大風速
14メートル
最大風速の観測地
蒲江
最大風速の観測日時
1998/10/17 19:00
累積最大降水量
353ミリ
累積最大降水量観測地
出羽
日最大降水量
328ミリ
日最大降水量観測地
出羽
最大日降水量の観測年月日
1998/10/17
最大1時間降水量
-
最大1時間降水量の観測地
佐賀関
最大1時間降水量の観測年月日時間
1998/10/17 20:00
死者・行方不明者数
1人
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
-
住家半壊/半焼数
1戸(棟)
住家一部損壊数
6戸(棟)
床上浸水数
408戸(棟)
床下浸水数
1677戸(棟)
道路被害 ※事前通行規制は除く
634か所
橋梁被害
7か所
山・崖崩れ
88か所
被害総額
20,809,076 千円

主な被害

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この年の9月末に土砂崩れが発生した採石場で再び土砂崩れが発生し、町道木ノ瀬元田線が不通になった。約50メートルの区間に約1000立方メートルの土砂が流出している。

【出典:大分合同新聞 1998年10月20日夕刊11面】

番匠川の水が地区に逆流し、一時34世帯が孤立した。

【出典:大分合同新聞 1998年10月18日朝刊21面】

町道大志生木線で、走行中の乗用車が崩壊した道路から志生木川に転落、流されていくのを住民が目撃し、警察に通報があった。道路は川沿いの路肩が長さ約40メートル、幅約3.5メートルにわたり崩壊。そこから川に転落したものと見られている。その後18日未明、警察、消防が志生木川の河口で無人の車を発見、その後佐賀関町福水の砂浜で車に乗っていた20代の男性の遺体が発見された。

【出典:大分合同新聞 1998年10月18日朝刊21面、10月19日朝刊19面】

24戸が床上15~40センチの浸水被害を受けた。昨年(1997年)に続く2年連続の被災となった。

【出典:大分合同新聞 1998年10月19日朝刊19面】

避難をしようとした60代の女性が自宅で転んで頭を打ち町内の病院に入院した。

【出典:大分合同新聞 1998年10月18日朝刊21面】

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