被害【昭和62年7月台風第5号・大雨】大分市上宗方 大坪団地
|災害番号:009660|固有コード:00966001
- 市町村
- 大分市
概要(被害)
水路があふれ、団地全体が水びたしになり1戸が床上、15戸が床下浸水となった。
災害概要
台風第5号は、14日宮古島西海上から東シナ海に入り北上を続け、東シナ海中部に達したころから進路を北北東に変え加速し、15日夜には朝鮮半島に上陸した。台風に伴う直接の雨量は少なかったが、14日は九州北岸に停滞していた梅雨前線を刺激し、耶馬渓で1時間58ミリ、大分で40.5ミリなど大気不安定による局地的な短時間強雨を観測した。期間中の総降水量は、最も多い釈迦岳で144ミリ、県下全域では50~100ミリ程度であった。
この雨による被害は、県警調べで床上浸水2棟、床下浸水60棟、山がけ崩れ2力所、いずれも大分市で発生した。14日17時ごろ大分市上宗方大坪団地で水路があふれ、団地全体が水びたしになり1戸が床上、15戸が床下浸水となった。また、大分市中心部の市道や別大国道には雨水があふれ、深さ50cmの水たまりができたところもあり、交通渋滞が起きた。このほか、市内2か所でがけ崩れがあり市道などが不通となった。15日20時15分ごろ大分市高城で強風のため街路樹が高圧線に倒れかかり電線を切断4,200戸が停電した。干天後の大雨で大きな災害にならなかったが、短時間強雨による典型的な都市型災害となった。
【出典:大分県災異誌 第5編(昭和56年~平成2年)(1991.12)】
【出典:1987/7/15 21:00の天気図】
災害データ
- 最低気圧
- 999.5hPa
- 最低気圧観測地
- -
- 最低気圧観測日時
- 1987/7/15 18:40
- 最大風速の風向
- 南南東
- 最大風速
- 11メートル
- 最大風速の観測地
- 大分
- 最大風速の観測日時
- 1987/7/15 21:10
- 累積最大降水量
- 126ミリ
- 累積最大降水量観測地
- 大分
- 日最大降水量
- 100.5ミリ
- 日最大降水量観測地
- 大分
- 最大日降水量の観測年月日
- 1987/7/14
- 最大1時間降水量
- -
- 最大1時間降水量の観測地
- 大分
- 最大1時間降水量の観測年月日時間
- 1987/7/14 17:30
- 死者・行方不明者数
- -
- 負傷者数
- -
- 住家全壊/全焼数
- 1戸(棟)
- 住家半壊/半焼数
- 4戸(棟)
- 住家一部損壊数
- 9戸(棟)
- 床上浸水数
- 6戸(棟)
- 床下浸水数
- 144戸(棟)
- 道路被害 ※事前通行規制は除く
- 831か所
- 橋梁被害
- 9か所
- 山・崖崩れ
- -
- 被害総額
- 10,258,784 千円