大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
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災害【昭和59年1月積雪】

発生期間 昭和59年1月18日-昭和59年1月19日 |災害番号:009440|固有コード:00944000

災害の種別
大雪

概要

18日、奄美大島の西海上に低気圧が発生して東北東に進み、九州のすぐ南の海上を通り19日9時には四国沖に達した。一方、上空には強い寒気移流があり、このため大分県下は18日午後から山沿いで雪、平地では雨やみぞれが降り出し、夕方には全域とも雪になった。大分市内での雪は18日夜から9日早朝にかけて強く、19日6時ごろ大雪は峠を越えみぞれに変わり昼前には小雨となった。その後、13時過ぎには雨も止み天気は急速に回復した。県下の雪の降り方は、大分市内とほぼ同じ傾向で山沿いの一部を除き、19日昼過ぎから夕方には晴れたところが多かった。

県農政部の調ベでは、農業用ビニールハウスの被害が県内各地で起こった。施設被害939件(28日現在)県林業水産部の調べでは杉の被害が前津江村、中津江村、上津江村等で90haに及んだ。(25日現在)被害内訳(確定)は右表のとおり(交通障害)19日主要道路はすべてチェーンまたはスノータイヤの雪国並みの規制、山間部の道路では完全チェ—ン規制、九州横断道路別府〜阿蘇道路は07時30分から全面通行止め。このため、山間部のバス路線はほぼ全面的な運休となった。また、19日の午前中、豊肥線・久大線・日豊線の佐伯〜延岡駅間は積雪のため全面ストップ。運休は特急、急行、ローカル列車合わせて60本近くにのぼった。14時10分に久大線が復旧したのに次いで夕方までに全線が復旧した。空の便は、19日東亜国内航空は全便が、全日空は大阪行と大分着の最終便を除き欠航した。(休校)19日、県下の小・中・公立高校の臨時休校は最終的に381校にのぼった。このうち小・中学校は337校で全体の58%と半数を超えた。公立高校は39校が休校、授業打ち切りが11校で86%の学校が雪の影響を受けた。(停電)18日深夜から積雪のため各地で送電線が断線、停電が相次いだ。九州電力大分支店の調べでは大分5,700世帯、佐伯1,800世帯、竹田1,100世帯、国東800世帯など約1万世帯が停電、19日午後3時までには復旧した。(電話故障)大分電気通信部の調べでは400件の加入電話が故障。19日午後6時現在150件は復旧されていない。

【出典:大分県災異誌 第5編(昭和56年~平成2年)(1991.12)】

災害データ

最深積雪
0.37メートル
最深積雪の観測地
湯布院
死者・行方不明者数
-
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
戸(棟)
住家半壊/半焼数
戸(棟)
住家一部損壊数
-
床上浸水数
-
床下浸水数
-
道路被害 ※事前通行規制は除く
-
橋梁被害
-
山・崖崩れ
-
被害総額
553,986 千円