大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
復興デザイン教育研究センター(CERD)

災害【昭和54年1月異常高温】

発生期間 昭和54年1月-昭和54年2月 |災害番号:008880|固有コード:00888000

災害の種別
干害

概要

1月上旬:移動性高気圧に覆われる日が多く、気温が上がり、7日には大分で最高気温が17.4度を記録した。中旬:13~1.5日、18~19日は、冬型の気圧配置が強まり寒い日もあったが平年並みの気温で経過した。下旬:移動性高気圧に覆われた日が多く気温が上がり、27日には大分で最高気温が17.8度を記録した。29日は、低気圧が九州北部を通り、冬には珍しい雷雨が発生した。

2月上旬:前半は、冬型と北高型の気圧配置で気温が下がった日もあったが、その後は、移動性高気圧に覆われ気温が上がった。中旬:14〜15日に弱い冬型気圧配置になったほかは、高気圧と気圧の谷が交互に通り、気温は全般に高く、中旬末は高気圧が南にかたよって九州をおおい、気温は急上昇した。下旬:22~23日は低気圧が九州北部を通り、2月としては珍しい雷を伴った大雨となり、気温も急上昇して23日の最高気温は、19.7度を記緑した。その後も高温傾向は続いたが、26日後半から次第に冬型の気圧配置が強まり、27~28日は山沿いを中心に雪が降り、気温は急激に下がった。1~2月続いての高温記録は、(昭48,1月、7.4度、2月、7.6度;昭29,1月、7.6度、2月、7.3度)創立以来の1位である。また、2月高温(月平均気温)3位(従来の1位、9.0度、1959年、2位、8.3度、1890年、3位、7.9度、1976年)なお、1月は記録的なものではないが、平均気温が8位となっている。

被害・異常気象などについては以下の通り
動植物観測:梅開花1月20日(2月4日)▼つばき開花1月17日(1月31日)▼ひばり初鳴き1月24日(2月13日)▼うぐいす初鳴き2月15日(3月9日)▼モンシロチョウ初見2月20日(3月4日)。…()は平年値

新聞記事:1月10日 灯油や暖房器具、冬物衣料の売れ行き不振、野菜の安値、麦の伸びの心配▼1月12日 梅が例年より半月も早い開花(宇佐市)、ひまわり咲く(臼杵巿)、商店冬物衣類乱売(大分市)▼1月26日 ノリの生育悪く価格低調▼1月27日 菜の花開花(大分市)▼1月30日 キャベツ暴落(中津市)。卵、暖冬で値下(県内)。潮干狩り(日出海岸)▼2月7日 暖冬で白菜暴落(中津市)、県農政部へ「白菜の暴落対策」を陳情した。▼2月13日 大手スーパー暖冬で衣料品の売れ行き不振。(大分市)養殖のワカメは例年に比べて伸びが悪く、品質も例年に比べてあまりよくない▼2月25日 白菜暴落約1,400トンを廃棄処分することになった(中津市)、収入の減約1億円。

【出典:大分県災異誌 第4編(昭和46年~55年)(1981.12)】

災害データ

死者・行方不明者数
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負傷者数
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住家全壊/全焼数
戸(棟)
住家半壊/半焼数
戸(棟)
住家一部損壊数
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床上浸水数
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床下浸水数
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道路被害 ※事前通行規制は除く
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橋梁被害
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山・崖崩れ
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被害総額
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