被害【昭和53年12月雪崩】由布岳
|災害番号:008870|固有コード:00887001
概要(被害)
由布岳の8合目付近で登山訓練をしていた大分の山岳会員10人のパーティーのうち、7人が雪崩に巻き込まれて400~500メートル流され、1人が重傷、5人が負傷した。現地は、約50センチメートルの新雪に覆われた岩の斜面で、パーティーが横切ったとき、3メートル上の積雪面に裂け目ができ、アッという間に押し流された。現場は山頂から約250メートルのガレ場(岩や石がむきだしているところ)で、雪崩は幅60メートル、長さ600メートルに及んだ。負傷したパーティーの1人は、前(11月末)に降った雪の層の上に、2、3日前に新雪が積ってなじめない状態のところを横切ったため、上の部分が雪崩になったのではなかろうか、と言っている。
災害概要
22日に弱い低気圧を伴った気圧の谷が通ったあと、23日は、冬型低気圧配置が強まった。この間平地では小雨が降ったが、山や山沿い地方では雪が降った。24日は、大陸高気圧が移動性になって九州付近を覆ったために快晴となり、寒さが幾分緩んだ。由布岳で雪崩が発生して6人が負傷した。
負傷6人(県警調べ)
24日11時25分ごろ、由布岳(1587メートル)の8合目付近で登山訓練をしていた大分の山岳会員10人のパーティーのうち、7人が雪崩に巻き込まれて400~500メートル流され、1人が重傷、5人が負傷した。現地は、約50センチメートルの新雪に覆われた岩の斜面で、パーティーが横切ったとき、3メートル上の積雪面に裂け目ができ、アッという間に押し流された。山頂から約250メートルのガレ場(岩や石がむきだしているところ)で、雪崩は幅60メートル、長さ600メートルに及んだ。負傷したパーティーの一人は、前(11月末)に降った雪の層の上に、2、3日前に新雪が積ってなじめない状態のところを横切ったため、上の部分が雪崩になったのではなかろうか、と言っている。
【出典:大分県災異誌 第4編(昭和46年~55年)(1981.12)】
災害データ
- 最深積雪
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- 最深積雪の観測地
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- 死者・行方不明者数
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- 負傷者数
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- 住家全壊/全焼数
- 戸(棟)
- 住家半壊/半焼数
- 戸(棟)
- 住家一部損壊数
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- 床上浸水数
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- 床下浸水数
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- 道路被害 ※事前通行規制は除く
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- 橋梁被害
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- 山・崖崩れ
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- 被害総額
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