大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
復興デザイン教育研究センター(CERD)

被害【昭和53年7月落雷・大雨】下毛郡本耶馬渓町落合

|災害番号:008810|固有コード:00881002

災害の詳細を見る →

市町村
中津市

概要(被害)

16時ごろ、崖崩れが起きた。

災害概要

前線が朝鮮半島南部まで南下してきて、九州地方は、太平洋高気圧の周辺部に覆われて大気が不安定になっていたので、県内各地でも雷雨や、にわか雨が降った。

(1) 9日15時過ぎ、九重町野上の山林で35人が植林した杉林の手入れをしているうちに、激しい雷雨があり、カマを持っていた1人に落雷し死亡した。近くにいた2人はショックではね飛ばされたが無事であった。
(2) 11日午後、県北西部で短時間に強い雨が降った。県警調べの被害は次のとおり。住家床上没水2棟、同床下浸水30棟、道路損壊3か所、山・がけ崩れ1か所。
◎16時ごろ、本耶馬渓町落合でがけ崩れがあった。また、同町で15時ごろ製茶工場など2戸が床上浸水、30戸が床下浸水した。
◎15時ごろ、三光村で道路揖壊(冠水)が1か所、本耶馬渓町で道路損壊(冠水)が1か所あった。
◎17時ごろ、宇佐市で道路損壊(冠水)が1か所あった。
◎宮原線・久大線で雨のため列車の遅延があった。
(3) 12日午後、県中部及び北部で雷雨が発生し、落雷や強い雨のため被害が出た。
◎13時20分ごろ、大分市の寒田・光吉団地などを中心に19,000戸が停電した。落雷の影響は夜になっても続き、大分市内はいたるところでゲリラ的に停電が発生し、21時までに被害戸数23,000戸となり、これは市全戸数の2割強となる。このほか、中津・宇佐・豊後高田市などでも停電があり、県下全体の停電被害は約3万戸にのぼった。
◎大分市の排水の悪い道路では一時的に水びたしになり、一部の低地では家屋の床下浸水も起こった。また、市内19か所の信号機が故障して、一時交通が乱れた。◎空の便も午後の便に遅延があった。また、国鉄日豊・豊肥線で遅れが出た。

【出典:大分県災異誌 第4編(昭和46年~55年)(1981.12)】

災害データ

死者・行方不明者数
-
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
戸(棟)
住家半壊/半焼数
戸(棟)
住家一部損壊数
-
床上浸水数
1戸(棟)
床下浸水数
57戸(棟)
道路被害 ※事前通行規制は除く
23か所
橋梁被害
-
山・崖崩れ
-
被害総額
221,960 千円

主な被害

マップを見る

15時ごろ製茶工場など2戸が床上浸水、30戸が床下浸水した。また、道路損壊(冠水)が1か所あった。

大分市の寒田・光吉団地を中心に19000戸が停電した。

大分市の寒田・光吉団地を中心に19000戸が停電した。

15時過ぎ、山林で35人が植林した杉林の手入れをしているうちに、カマを持っていた1人に落雷し死亡した。近くにいた2人はショックではね飛ばされたが無事であった。

災害一覧に戻る