被害【昭和52年4月濃霧】豊後水道
|災害番号:008630|固有コード:00863002
概要(被害)
高島の南側の海上で、下関市のタンカー「第8青雲丸」(195トン・5人乗り組み)が暗礁に乗り上げて座礁。一部を損傷したが、同日7時に満潮を利用して自力で離礁した。
災害概要
15日は、発達した低気圧が、朝鮮半島南部から日本海南部を通ったので、暖湿気が流入し、沿岸部や豊後水道方面では、濃霧が発生した。
(1)15日0時53分ごろ、豊後水道の佐田岬北西10km(大分県佐賀関町関崎の北約14キロ)の海上で、神戸市海栄社のオーシャンタグボー卜「アマリリス」(1811トン、21人乗り組み)と、東京都の昭和リース会社所属の貨物船「初富士」(5130トン、27人乗り組み)が衝突、3人がケガ、アマリリスの左げんに裂け目が生じ、燃料のA重油(約110キロリットル)などが流出した。原因は、大分海上保安部の調べによると衝突当時、濃霧のため視界が5〜6mと悪かったのに、両船の見張りが不十分だったため。
(2)15日4時45分ごろ、佐賀関町高島の南側の海上で、下関市のタンカー「第8青雲丸」(195トン、5人乗り組み)が暗礁に乗り上げて座礁、一部を損傷したが、同7時満潮を利用して自力で離礁した。
(3)15日8時15分ごろ、鶴見町大島の東約5キロの海上で、大牟田市の寿海運所属の貨物船「日進丸」(199トン、3人乗り組み)に、津久見市小野田セメン卜のタンカー「さつま丸」(499トン)が衝突。日進丸の船尾にへこみ傷ができたが、油の流出や負傷者はなかった。事故当時現場一帯は、濃いガスが発生しており、視界は、約300メートル程度であった。その他、大分空港で午前中欠航や遅れが出た。また、大分ホバーフェリ一や関西汽船の定期便などにも、午前中欠航や遅れが出た。
【出典:大分県災異誌 第4編(昭和46年~55年)(1981.12)】
災害データ
- 死者・行方不明者数
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- 負傷者数
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- 住家全壊/全焼数
- 戸(棟)
- 住家半壊/半焼数
- 戸(棟)
- 住家一部損壊数
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- 床上浸水数
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- 床下浸水数
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- 道路被害 ※事前通行規制は除く
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- 橋梁被害
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- 山・崖崩れ
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- 被害総額
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主な被害
マップを見る豊後水道の佐田岬北西10キロ(大分県佐賀関町関崎の北約14キロ)の海上で、神戸市のオーシャンタグボー卜「アマリリス」(1811トン・21人乗り組み)と、東京都の貨物船「初富士」(5130トン・27人乗り組み)が衝突、3人がケガ、アマリリスの左げんに裂け目が生じ、燃料のA重油(約110キロリットル)などが流出した。原因は、大分海上保安部の調べによると衝突当時、濃霧のため視界が5〜6メートルと悪かったのに、両船の見張りが不十分だったため。
大島の東約5キロの海上で、大牟田市の貨物船「日進丸」(199トン・3人乗り組み)に、津久見市のタンカー「さつま丸」(499トン)が衝突。日進丸の船尾にへこみ傷ができたが、油の流出や負傷者はなかった。事故当時現場一帯は、濃いガスが発生しており、視界は、約300メートル程度であった。