大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
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災害【昭和47年7月大雨】

発生期間 昭和47年7月9日-昭和47年7月13日 |災害番号:008080|固有コード:00808000

災害の種別
大雨
市町村
豊後高田市

概要

9日3時に朝鮮中部にあった梅雨前線は、北海道にあった低気圧が東に進むにつれて次第に南下し、10日3時には、九州北岸に達したあと、12日夜まで九州北部に停滞した。この間、この梅雨前線上を揚子江流域から東進してきた小さな低気圧が次々と通過し、前線の南側には、九州西海上から湿舌が、太平洋高気圧の周辺の南西気流にのって西日本海方面に流れこみ、梅雨前線の活動を活発にした。県北部では、9日から雨となり、梅雨前線が県北部まで南下した。10日には、山国川上流域に100ミリを越す大雨が降った。11日に前線が北上して、遠ざかるにつれて、県北部の雨も弱まった。12日梅雨前線が再び南下して県内を通過し、県内全般に50ミリ以上の雨が降ったが、県北部、西部では、100~150ミリの大雨になった。前線は、13日には九州南部まで南下して停滞し、活動も弱まって14日には、対馬海峡まで北上した。

雨が強く降った12日20時、山国川の耶馬渓町平田で瞥戒水位を越えた。翌13日西国東郡香々地町では、町道の卜ンネル出口の土砂が崩れ、通り合わせた町民が大岩に当って即死した。このほか、山・がけ崩れは7か所におよび、道路の損壊など7か所、日田郡上津江、前津江両村や豊後高田・中津両市の県道が不通になった。県内の長雨7月4日~7月16日による総被害額は、9億3099万円余であった。

【出典:大分県災異誌 第4編(昭和46年~55年)(1981.12)】

災害データ

最低気圧
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最低気圧観測地
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最低気圧観測日時
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最大風速の風向
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最大風速
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最大風速の観測地
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最大風速の観測日時
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累積最大降水量
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累積最大降水量観測地
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日最大降水量
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日最大降水量観測地
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最大日降水量の観測年月日
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最大1時間降水量
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最大1時間降水量の観測地
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最大1時間降水量の観測年月日時間
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死者・行方不明者数
1人
負傷者数
8人
住家全壊/全焼数
2戸(棟)
住家半壊/半焼数
12戸(棟)
住家一部損壊数
16戸(棟)
床上浸水数
29戸(棟)
床下浸水数
740戸(棟)
道路被害 ※事前通行規制は除く
103か所
橋梁被害
2か所
山・崖崩れ
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被害総額
930,986 千円

主な被害

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降り続いた雨で地盤が緩んでいたため、町道のトンネルの出口の土砂が崩れ落ち、通りがかった通行人が大岩に当たり即死した。

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