災害【昭和45年6月長雨】
発生期間 昭和45年6月10日-昭和45年7月14日 ) |災害番号:007800|固有コード:00780000
- 災害の種別
- 長雨
概要
6月9日の入梅から7月14日までほとんど毎日雨が降った。長雨のため県北を中心に農作物に大きな被害があり、麦の発芽・芽腐敗・赤さび病などの被害が著しく、品質が大幅に低下し、収穫量は戦後では昭和38年に次ぐ减収となった。梅雨期間は35日で、ほぼ平年並(6月9日〜7月12日)であったが、大分の梅雨期間の総降水量は513ミリで、平年より30パーセント多かった。
長雨のため、県北(中津・宇佐地方)を中心に農作物に大きな被害があり、天災融資法が適用されることになった。
(1) 麦は1・3月の低温(平均気温は平年より1月1.1度、3月1.6度低かった)のため、成育が10日ぐらい遅れていたうえ、長雨で収獲が遅れたため、倒伏や赤カビ病などの害が重なった。
(2) 果樹・野菜も1・3月の低温や、4月の開花期の多雨(県北地万は平年の165%)で開花が遅れ、病害も生じた。
(3) 上記農作物の被害見込額は
6月15日現在 3.7億円
6月21日現在 15.5億円
6月27日現在 32億円余
7月2日現在 33億円弱
と日を追って、急速に増加していた。(大分県農政部調べ)
(4) 県北の字佐平野では、6月下旬の晴間をみて、全減した畑の麦をいっせいに焼く風景が展開された。(6月24日付大分合同新聞)宇佐市では、6月18日、麦の凶作を苦にして、農夫(34才)が自殺した‘ 6月20日付大分合同新聞)
【出典:大分県災異誌 第3編(1975)】
災害データ
- 死者・行方不明者数
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- 負傷者数
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- 住家全壊/全焼数
- 戸(棟)
- 住家半壊/半焼数
- 戸(棟)
- 住家一部損壊数
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- 床上浸水数
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- 床下浸水数
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- 道路被害 ※事前通行規制は除く
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- 橋梁被害
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- 山・崖崩れ
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- 被害総額
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