災害【昭和42年1月大雪・低温】
発生期間 昭和42年1月15日-昭和42年1月16日 ) |災害番号:007370|固有コード:00737000
- 災害の種別
- 冷害 大雪
- 市町村
- 日田市
概要
15日朝から、県中部や南部では、午後から雪が降りだした。西部や北部の平地で多いところが10〜20センチ、山間部で30センチ、16日朝は特に冷え込みのため、水道管の凍結、破損事故や、バス路線の運休などで交通が混乱し、柑きつ類などにかなりの被害があった。
(1)農作物関係被害
2月15日現在、大分県の調査による被害額は次のとおりで、局地的には、去る昭和38年の寒波をはるかにしのぐもので、数十年来の寒波であるとして、国に対し、災害特別融資などの要望書を提出した。ミカンの被害は積雪による枝折れ、凍結による葉落ち、冷気による枯死寸前、および落果によるものが多い。被害地域は、野菜は県下全域にわたり、ミカンは東国東郡、西国東郡、豊後高田市、臼杵市および津久見市で、そのうち、東国東郡が特に多い。
(2)交通関係被害
ア 鉄道関係 16日10時46分ごろ、日田ー彦山線の今山駅構内で、客車3両が脱線した現場には20〜30cmの積雪があっため、ポイン卜の異状による事故とみられている。(大分合同新聞による)
イ バス関係(各バス会社調べ)
・国東半島方面は18日まで、海岸の一部を除き全面運休。
・大分営業所関係は、16日、11路線が山間部で一部運休や折返し。
・三重町営業所関係は、16日、2路線が運休や折返し。
・鶴崎営業所開係は、16日、1路線が運休や折返し。
・竹田営業所関係は、16日、18路線が運休や折返し。
・別府営業所関係は、15日、市外や県外7路線が、16日、市内の一部と市外、県外15路線が、17日、市外17路線が、18日、市外5路線が、19日、市外4路線がそれぞれ、運休や折返しを行なった。
・日田営業所関係(大分合同新聞による)16日、17日市外全面運休。
・森営業所関係では、16日は山間部行きは全面運休。中津営業所関係では、同日、山間部で折返しや運休。佐伯営業所関係でも、同日、市外2路線で運休、折返しを行なった。
ウ 航空関係、大分空港では、2〜3便が20分前後遅れただけである。
エ その他、車のスリップ事故や、雪のため転び死亡した人、オートバイの飲酒運転で川原に転落し、凍死した人があった。
(4)その他の被害(16日、17日付、大分合同新聞記事による)
ア 休校した学校は、16日約70校、17日53校。
イ 大分魚市場への入荷量は、16日は4割減、17日は半分以下で、アジやサバの卸し値は、16日2〜3割高、17日は4割高となった。
ウ 大分青果市場への入荷量は、16日は平日の2割減、17は4割減で、ネギ、ホーレン草、白菜などは、3〜4割の高値となった。
【出典:大分県災異誌 第3編(1975)】
災害データ
- 死者・行方不明者数
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- 負傷者数
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- 住家全壊/全焼数
- 戸(棟)
- 住家半壊/半焼数
- 戸(棟)
- 住家一部損壊数
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- 床上浸水数
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- 床下浸水数
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- 道路被害 ※事前通行規制は除く
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- 橋梁被害
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- 山・崖崩れ
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- 被害総額
- 917,590 千円