大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
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被害【明和6年7月日向灘地震】海部郡臼杵

|災害番号:001370|固有コード:00137004

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市町村
臼杵市

概要(被害)

橋の大破3か所、囲い塀が残らず倒れる。全壊531軒、半壊253軒などあった。

災害概要

(1)地震、杵築城屏70間潰崩、晝七ツ初、朝より雨、雷甚し、雨・雷やみ欝熱、その後地震。(豊後鶴崎町史、温故年表録)

(2)日向、豊後両国、地強く震ひ、屋舎を崩壊す。是時、近国も亦震ひ、薩摩国沼海の地は津波の害を被れり。明和6年7月28日は、未明から府内に大雷雨が襲い人心競々としている中にかてて加へて俄然大地震が起つて来た。荷揚城の二層樓や明樓は破壊し、中島口の櫓や、各所の石垣、番所、倉庫、神社、佛閣、町家等は何れも大きな損害を被りた。(日向雑記)

【出典:大分県災害誌 資料篇(1952)】

(1)西日本 地震 12時ごろ大地震。日向・豊後は特に強く、城郭や民家が破損する。薩摩では津波。周防・長門・豊後 雷雨 豊後では朝から大雷雨。防長でも大雷をまじえた暴風雨。

(2)震源は豊後水道。豊後の領地の村々で倒壊50軒、半壊71軒などの被害があった。岡城はところどころ破損、佐伯城は石垣が崩れ広がった。塀や壁のところどころが破損。家中屋敷の破損、崩れなどは30軒あまり。城下中町で蔵の大小の破損26か所、家の破損は10軒。船頭町で蔵の大小の破損20、家の破損1軒。津波というほどではないが、海水の上下があり、臼杵で橋の大破が2か所、囲い塀は残らず倒れた。531軒が倒壊、253軒が半壊。田畑2666歩に被害があった。落石も45か所で発生。府内は二重櫓が3か所倒壊、城内の石垣は8か所で崩れ、多門櫓は残らず破損。塀や家屋も被害が多く、271軒が倒壊。田畑に被害はなかった。杵築では城内で被害があったか所があり、特に六軒町で家や蔵の倒壊があった。

【出典:(1)西日本災異誌 (2)日本被害地震総覧】

災害データ

地震発生時間
未の半刻
マグニチュード
7 3/4±1/4M
震源の深さ
-
最大震度
-
最大震度観測地
-
津波有無
あり
最大津波の観測地(県内)
臼杵
最大津波の高さ(県内)
2.5
死者・行方不明者数
-
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
戸(棟)
住家半壊/半焼数
戸(棟)
住家一部損壊数
-
床上浸水数
-
床下浸水数
-
道路被害 ※事前通行規制は除く
-
橋梁被害
か所
山・崖崩れ
-
被害総額
-

主な被害

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ところどころ破損があった。

家や蔵が倒れた。

杵築城の城壁が70間にわたり崩壊。地震当日は朝から雨が降っていて、雷が激しかった。その後暑くなって地震が起きた。

地震当日は未明から激しい雷雨が降っていて、人々が不安になっている中大地震が起きた。城の二層楼や明楼は壊れ、中島口の櫓や城下の石垣や住家など大きな被害を受けた。

蔵の大小の破損が10か所、住宅は1軒あった。

蔵の大小の破損が26か所、住宅では10軒あった。

石垣が崩れたり、塀や壁の破損がところどころあった。武家屋敷の破損や崩れなど30軒あまり。

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